3月28日のポッドキャストは下のリンクから聞けます。今週はアルゼンチンが生んだ、タンゴの革命児・ピアソラの特集です。取り上げた曲を見ていきましょう。
「リベルタンゴ」と言えばヨーヨー・マ、というぐらい有名な曲になりました。CMでも流れましたもんね。「オブリビオン」はバイオリニスト、ギドン・クレーメルのカバーが有名。こちらは聞いたことがなく、今回初めて聞きました。とても良いです。90年代後半は、クラシックからピアソラの再評価が始まった、と言っていいと思います。
一方、上記の2曲は「12モンキーズ」と「ブエノスアイレス」という映画で使用されました。「12モンキーズ」は映画の内容はもう忘れてしまいましたが、この曲の印象だけが今でもあります。映画館という闇の中で聞くピアソラ、というのは非常に印象深かった。映画CMでの印象も強かった気がします。そして「ブエノスアイレス」タイトル通り、ピアソラの故郷が舞台。恋人同士の別れがテーマの映画に、これ以上ぴったりな選曲もない気がします。ウォン・カーウァイの傑作のひとつ。今でも大好きな映画です。
「タンゴ:ゼロ・アワー」は、フィッシュマンズの欣ちゃんが雑誌・スタジオボイス(懐かしい〜)でおすすめしてました。アルバムまるまる捨て曲のない傑作。ちなみにゼロアワーとは、午前0時を指します。ブエノスアイレスの午前0時。演奏開始の時間。彼はインタビューで自分の師匠はアルゼンチンだ、という旨の発言をしていますが、若かった頃、タンゴを奏でるバーでの演奏が彼の演奏を魅力的にしているのだと思います。
「スール:海へ」という映画のサントラから。これはヨーヨー・マがカバーし、世界の快適音楽セレクションで流れまして、こちらがオリジナル。映画自体は未見です。これはピアソラがサントラを手がけています。こう見るとピアソラの音楽は、映像を想起させるイマジネーション豊かな音楽なんだ、ということがわかります。
下記にプレイリスト貼っておくのでよかったら聞いてください。また来週月曜!