今度は歌詞が変更となった「Hang on to your ego」まずは現在、ペットサウンズに入っている「I know there’s an answer/救いの道」のサビ直前の歌詞から見ていきましょう。
Now what can I tell them
And what can you say
That would make them defensive
そんな人たちに何が言える?
何か言ったとしても
身を守ろうとするだけさ
次は2回目のサビ前の歌詞。
Now how can I touch them
And tell them the way
That they live could be better
そんな人たちとどう接すればいい?
そんな人たちにもっといい人生が送れると
伝えることができる?
で、サビ。
I know there`s answer
I know now
But I have to find it by myself
答えがあるのはわかってる
わかってるけど
それは自分で見つけないとね
人は自分ひとりの力でやっていけると思っている。そんな人がたくさんいる。そうじゃないけど、聞く耳を持たない人になんて言えばいい?という最初の歌詞があって、このサビに来ます。「Hang on to your ego」は2回目のサビ前がこれ(1回目は一緒)。次のサビが繰り返し使われます。
Now how can I say it
And how can I come on
When I know guilty
どう言えばいい?
どう近づいたらいい?
自分に罪があるとわかっているのに
で、サビ。
Hang on to your ego
Hang on,but I know
That won’t make your’e gonna lose the fight
エゴにしがみつきなよ
(エゴに)しがみつけ、だけど
戦いに負けるのは分かっているんだけどね
どちらも冷めた感じがしますが、ペットサウンズの雰囲気に近いのは「I know there’s an answer/救いの道」かと思います。だけど、最初のバージョンである「Hang on to your ego」は、なんだか捨て鉢というかヤケクソというか勝手にすればみたいな感じが強いかと思います。「Hang on to your ego」を聞いたマイク・ラブは、この歌詞を拒否し、当時のロードマネージャーだったテリー・サッチェンが手がけています。マイクは、ドラッグを思わせるこの歌詞が嫌だったみたいです。僕にはちょっとその意味はわからないのですが、「I know there’s an answer/救いの道」の方がペットサウンズには合っている気がします。何より、これでずっと聞いてきたので「Hang on to your ego」とサビで歌われると変な気がする、というのが正直なところです。